もっともっと あそびた~い! なんで べんきょうしないと いけないの?
![学校へ向かう、コキノリンとテンビーロウ](/app/sdgs/img/story/21/story1.jpg?1697785317)
テンビータのむすこ、テンビーロウは、今年、小学1年生になりました。キノリンのむすこのコキノリンと 大のなかよし。楽しい学校生活を おくっているようなのですが……。
「ねぇ、お父さん。小学校って朝から べんきょうばかりなんだね。もっと友だちと あそびたいなぁ」
少しだけ、ふまんも あるようです。
「お父さんも、むかし、同じことを思っていたから、きもちは よくわかりますぞよ。でもね、テンビーロウ。当たり前のように行っている学校だけど、せかいには 学校に行って べんきょうをしたくても、それができない子が、なんと2億6,000万人もいると言われているんですぞよ」
「えっ、そんなに!?」
子どもはみんな学校に行くものだ、そう思っていたテンビーロウはびっくり!
![学校に行けない子供たちについて考える、テンビータとテンビーロウ](/app/sdgs/img/story/21/story2.jpg?1697785317)
テンビータは、話をつづけます。
「せかいには、ひんこんや ふんそうのため、十分な数の学校が たてられない国が たくさんあるのです。学校があっても、通うお金がない、家のしごとを てつだわなければならない、ふんそうにまきこまれ 学校がお休みになっている、などのりゆうから、きょういくをうけられない子どもが たくさんいるんですぞよ」
「そうか、いろいろなりゆうが あるんだね……」
おどろくテンビーロウに、テンビータは、「学校に行けないと どういったことが もんだいになるか、わかりますか?」と、しつもんを なげかけます。
「うーーーん……」
首をかしげるテンビーロウ。
「ちょっと、かめじいのところへ行ってみましょうか」
ふたりは、なかよしのキノリン、コキノリンをさそって、みらいたうんのものしり先生、かめじいに、くわしい話を聞きに行くことにしました。
![かめじいの部屋で、たくさんの本に囲まれるキノリンとテンビーロウ](/app/sdgs/img/story/21/story3.jpg?1697785317)
「かめじいのおうちはあいかわらず本がたくさんだなー!」
てんじょうまである 高い高い本だなを見て、こうふんしたようすの テンビーロウとコキノリン。そんなふたりに、かめじいは、やさしく語りかけます。
「2人とも、しょうらいのゆめはあるかの?」
「ぼくはパパみたいなかっこいいビジネスマン!」
「ぼくはお父さんみたいに、正しいことをつらぬくべんごし!」
「ふぉっふぉ。2人ともイキイキしておるの。でも考えてみてほしい。学校に行けずに べんきょうができないと、文字を読んだり書いたりすることもできないな。計算もできないし、生きるためにひつような ちしきも えられない。すると、大きくなったときに、きぼうするしごとに つけないかのうせいが 高くなってしまう。のぞまないしごとや、おきゅうりょうの ひくいしごとに つかなければならないことが 多くなってしまうんじゃ 」
![べんきょうができない子供たちのために、寄付できるものを考えるコキノリンとテンビーロウ](/app/sdgs/img/story/21/story4.jpg?1697785317)
かめじいの話を聞いて、はっとした ひょうじょうを見せる テンビーロウとコキノリン。
「なるほど……。べんきょうって、大人になったときのために大切なんだね」「べんきょうできるって、めぐまれたことなんだ」とたがいに目を見合わせます。
うしろで話を聞いていたテンビータとキノリンも、うんうんとうなずき合いうれしそう。
「これからも学べることに かんしゃして、しっかりべんきょうを するのですぞよ。そして、べんきょうができない子どもたちのために、できるはんいで、ぼきんや きふを していきましょう 」
「もちろん、あそびも大切です。あそびの中にも学びがあるはず。お友だちとも たっくさんあそんでくださいね!」
キノリンのことばを聞いて、「よかったあ!」と子どもたち。
「やっぱりあそびたいよね!」「べんきょうも あそびもがんばろう!」、そう言って、楽しそうに わらい合うのでした。